本日午後は、小説「裏庭」に読むユング心理学。物語がいよいよ佳境に入って、講座で語り合うテーマも更に深くなる。

今回の大きなテーマは「職を持つもの」というキーワード。「職」とはアイデンティティーであり、それをライフワークに育てるには、本当に困難に遭遇した時、覚悟を持ってそれに取り組めるかどうか、投げ出さずにやりおおせるかどうかにかかっている。それを乗り越えた時、私たちは真に「職を持つもの」となる。それは、自分が何のために生きるか、という人生における使命に他ならない。真の「職」を手に入れたら、人はもう生き方に迷うことはない。

次回からのテーマは、「人生における最大の危機」の意味。私たちは何度も、アイデンティティーの危機に遭遇する。思春期危機、中年期危機、老年期危機など、それは「人生の節目」だ。危機とは古い自分が死に、新しい自分が生まれる時。私が何度も口にした言葉だが、「混乱こそ新しい扉の前に立った証」。

物語の中の危機を通して、ご参加の皆さんにとっても、おそらく人生の節目を思い出されることだろう。私たちがどうやってその危機を乗り越えて生き延びてきたか、そしてこれからも来たるべき危機に、どのような姿勢で立ち向かうか、更に深い内容になりそうだ。

そして素晴らしい仲間と、それぞれの内的世界「裏庭〜Garden〜」に立ち会う稀有な体験を共にすることのできる幸運を、神様に心から感謝している。

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落合美沙

落合美沙

代表理事一般社団法人日本イーブンハート協会
一般社団法人日本イーブンハート協会 代表理事 イーブンハートスクール校長 心理カウンセラー、フィトセラピスト、アートセラピスト イベントプロデューサー