アートセラピスト養成講座。
「言葉」をテーマにした自由画とコラージュ。
通常、絵やコラージュの中の言葉は、本人のメッセージ、ペルソナの他に、知的防衛や超自我なども表される。また言語表現も、統合的アーツセラピーで扱う領域の一つ。丁度、朗読コンサートの後で、その余韻も表現されていて、大変面白い作品になった。
帰宅後、ひょんなことから、娘と「仕事の向き、不向き」について語り合う。娘が私に「ママは金銭的余裕があっても、この仕事をしたの?」と尋ねる。
これは私にとって意外と即答の難しい問いだ。勤労学生から始まり、働かない人生の可能性について、私は一度も考えたことがない。働くことは私の地肉に染み付いた習性に近い。
私は自分が心理職に向いているとは、正直思ったことがない。自分のために学んだ資源を「欲しい」と言う人が現れて、たまたまそれが20年余りを費やすライフワークとなった。そもそも「向いているかどうか」を誰が決めるのだろう?
どんな仕事も、それなりの苦労があるのは当たり前だ。どんな仕事だったら、その苦労に長年耐えていけるかどうか、それだけのことかも知れない。ただその道に入った以上、そこで費やす時間も寿命の一部だ。真剣に取り組んでいたら、意味ややりがいも生まれる。その仕事に自分の寿命を費やす価値があると思えば、どんな仕事もいつかは天職に変わる。
「好きなことを仕事に」とよく言われる。できるならそれに越したことはないが、現実、それができる人はそう多くはない。まだ年若い娘が、何に向いているかなんて、言ってしまえばわかるわけがない。手元にある資源を欲しいと言ってもらえるご縁の中で、試行錯誤しながら築き上げていくより他ない。
ただ、嫌な仕事だと思っても、不貞腐れて時間を費やせば、自分の人生そのものが腐る。そこに居るべきではないと思うなら、早く決断をするに限るし、それでも居ると腹を括ったものなら、自分の人生を腐らせないために、責任を全うすることに尽きる。娘よ、覚悟を持って人生を歩みなさい。その志が人生の質を決めるのだ。
落合美沙
最新記事 by 落合美沙 (全て見る)
- らくちんになる生き方 心理学講座 スタート! - 2022年4月8日
- 「対象喪失〜悲しみの癒し方〜」ワークショップ、ご参加ありがとうございました! - 2022年3月21日
- 「対象喪失~悲しみの癒し方~」ワークショップ - 2022年3月16日