今の家には他人がいない。まあ、「ヨメ」という立場で居心地の悪い人は今もいるけれど…。昔は「書生」「居候」「食客」「間借り人」など、赤の他人が一つ屋根の下に住んでいたものだ。

日本人はすっかり水臭くなった。よその子どもを叱る大人もいなくなった。これで良いのか、と思うことがある。私が子どもの頃は、事情のある子どもを何となく周りが知っていて、ご飯時によその子が混じって食べている、なんて光景は珍しくはなかった。いつの時代にもダメな親はいるが、他人の大人がみんなして子どもを育てたもんだ。私もそうして他人様に育てて頂いたクチだ。

もう経済成長は望めない世の中、もっと他人同士が助け合わねば、やっていけないのではないか?

うちの協会のサロンには、今やいろいろな人が出入りするようになってきた。安心な居場所を持たず孤独に悩む人が、人の温もりを求めて訪れたり、そのうち赤ちゃんが生まれ、親を頼れないお母さんの子育てを、みんなで助けるようになったら良いと願っている。

そうなると、もっと気軽に出入りしやすい、新たな拠点が必要になる。カフェがいいなあ、と思うが、他の選択肢もあるかも知れない。アトリエのような空間でも良いのだろうか?目処としてはあと1年、みんなで相談しながら考えたい。車がなくても行ける公共交通機関の駅近くで、古い民家か何か、自由に使える良い空間はないものだろうか?

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落合美沙

落合美沙

代表理事一般社団法人日本イーブンハート協会
一般社団法人日本イーブンハート協会 代表理事 イーブンハートスクール校長 心理カウンセラー、フィトセラピスト、アートセラピスト イベントプロデューサー