こゆーい一日。桜山で交流分析アドバンス講座と、エンデの「モモ」に読む生き方講座。全然違うテーマの二つの授業は、しっかりリンクしていて、本当にどうしようもない大ピンチの時に、腹の底から湧いてくる勇気…開き直りとも言うか?…これも脚本の為せる業かも知れないと思う。

しかし、ちとマズイのは、あたしゃ首の皮一枚にならんとその底力が湧かないってことだ。艱難辛苦の果てでないと成功しちゃいけないってのも、脚本の一部ではなかろうか?世のヒーロー物語は大体そういうことになっているが、本当は苦労しなくても、人は幸せになっていいはずなのだ。そこんところも脚本を手放す必要があるな、と気づく。

夜は同友会の役員研修大学のガイダンスに出席。果たして会歴の浅い私の居場所はあるかと、迷い半分で出たのだが、思った以上に収穫が多かった。「学び方を学ぶ」がテーマの素晴らしい講演、主に同友会理念を学ぶ場なのだが、自分の今の仕事に生かせる大変示唆の多い講演だった。一年間、ここで思い切って勉強してみようと心を決めた。

講演の内容から感じたこと二つ。

私の講座のポリシーは、カリキュラムに必ずしも囚われず、その時のご参加の方の中で、疑問に思われるところや、大きな課題のあるところこそ、ご参加者全員にとっても生きた学びの教材であり、時間の許す限りそこに重点を置いて取り組む。そのやり方は間違いではなかったと自信を持った。教え手に主導権があるのではなく、目の前の人に今必要なことを持ち帰って頂くことこそが生きた学びなのだ。だから効率は悪くても現場の討論を重視する。それがうちの講座の特色だと、思い切って打ち出して良いのではないか、と思った。

もう一つ、うちにはオリジナルの講座や手法がある。システマチックな量産品や既製品のような講座を売るのには向かない。それではうちのスクールたる所以が消えてしまう。目先の売り上げのために、自分の気持ちを偽ってそういうやり方を考えるのはもうやめようと思った。目指す先にあるのは、ここでしか出来ない学びを通して、学び手自身が唯一無二の真の自分を取り戻すことだ。

うちの協会・スクールにしか出来ないこと、私にしか教えられないことは何か?受講生の方々は、それを選んで下さったはずだ。まず私自身が、自分の築いてきたものに誇りを持たなくてはいけない。それを堂々と看板に掲げていけば良い。

いつの日か私の去った後も、私の哲学が引き継がれるような、そんな協会・スクールを作りたい。それが設立者の使命だ。

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落合美沙

落合美沙

代表理事一般社団法人日本イーブンハート協会
一般社団法人日本イーブンハート協会 代表理事 イーブンハートスクール校長 心理カウンセラー、フィトセラピスト、アートセラピスト イベントプロデューサー