エネルギー全開にすると翌日はヘタレて昼まで起きられないスタミナのなさが私の困りどころ。予定していた事務仕事はできず。

でも、歌を始めたら心理の仕事に熱が入らなくなるのじゃないかという心配は無用だと、はっきりわかった。やっぱり心理学講師や心理療法の仕事も、私は好きだからやって来られたのだ。

生徒さんの傾聴デモンストレーションの指導をつけながら、自分自身のセッションと同じモードに入って、訓練だということを忘れそうなくらい気持ちが入る。長年私はこの仕事を愛してきたのだと、今疑いなく思う。

心理療法は技術ではなく、魂を使って営む仕事だ。その魂をどう伝えるかが、傾聴訓練の真髄だ。

短いセッションの中にも、語り手の人生が垣間見える。ここでの話題は、語られる内容如何を問わず、語り手の命の言葉だ。命そのものに寄り添う姿勢を教えなければ、訓練の意味がない。それは言葉で教えるものではなく、私の全人格を学び手の前に晒す覚悟がなければならない。

多くの方々が、私の前で悲喜こもごもを語って来られた。その言葉はまた私自身を育ててくれた。講座やカウンセリングが終了した後にも、何かあれば、ここを心の拠り所として訪れて来て下さる有り難さ。弱った時、疲れを覚えた時、また誰かと喜びを分かち合いたい時、ここを皆さんの帰る場所として、何としても維持していかなくてはならない。

表現者として生きる夢を持ったこともある若い頃…でも、もしも万が一の奇跡が起きて、芸術表現で私が成功する日が訪れたとしても、私はやっぱり、一生心理職をやめない!

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落合美沙

落合美沙

代表理事一般社団法人日本イーブンハート協会
一般社団法人日本イーブンハート協会 代表理事 イーブンハートスクール校長 心理カウンセラー、フィトセラピスト、アートセラピスト イベントプロデューサー