＊誰にとっても、一人ではないと実感することは、生きていく勇気に繋がる。

個別相談のケースもまた最近増えている。出会いが広がった分だけ、悩みを抱える人の潜在需要の多さを改めて実感する。その方々の多くは、相談する場所もわからず、長年苦しんでおられる。より多くの方に援助の手が届くためには、やはり早期に質の高いカウンセラーや講師を育成しなければならない。

プロを育てる傍ら、気軽に気持ちを分かち合える場を増やすことが、精神疾患の一次予防にも、専門的なケアの必要な方のスクリーニングにも、大きな役割を果たすと痛感した。

協会主催の「愚痴カフェ」「ソクラテスの部屋」などのオープンスペース開催と同時に、まちサポで育てた方々にも、いずれこのような場所を開いて頂けるようになると良いと願っている。一つの町に一つくらい、そんな場所かできたら、孤独に悩む人は減るだろう。誰にとっても、一人ではない、と実感することは、生きていく勇気に繋がる。