職場が個人の幸せを支える場になるように

まだ話し足りないことは山ほどある。ストレスコーピング、精神病理、発達障がいのことなど、もし追加でこのような場をリクエストして頂けるようなら、どれだけでも話したい。個別のご相談にも応じる用意がある。

本来、悩み事の相談は、個人の人的資源の中でできればそれに越したことはない。お金を払って悩みを聴いてもらわなければならないような風土は、かつての日本にはなかった。家族、職場、学校、医療など、地域社会の中で、お互いに助け合い、精神的にも物理的にも支え合う風土があれば、職業的カウンセラーなど必要ない。そんな社会ができたら、私はいつでも喜んでこの仕事を廃業して、他の仕事をするつもりだし、むしろそのような社会になることを目指して協会を設立したのだ。

同友会の「人を生かす経営」という理念も、そのソーシャルサポートを担う重要な一翼となるだろう。職場という暮らしの場が、集団のみならず個人の幸せをも支える場であれば、メンタル不調を来す人は減少するだろう。

そんな日を夢見て、まちサポなどの活動を中心に、より多くの人に情報提供をしていきたい。