こんな良いお天気に結局出かけそびれて、家で勉強に勤しむ。企業メンタルヘルス、まちサポの教育内容を企業向けにアレンジし、研修に活用できるよう考案中。

精神疾患の一次予防は、労働環境の整備、人間関係の改善が肝要。人手不足の中小企業は多いけれど、風通しの良い人間関係ができていて、労働者を大切にする職場には、自然と人が集まる。労働者が大切に扱われていると実感できれば、モチベーションも向上し、早期離職者が減り、ひいては企業の利益率向上にも繋がる。本当に意識改革が必要なのは経営者なのだが、これが一番難しい。日本企業はどうしてこうも、人を労うのが下手なんだろう。

二次予防はメンタル不調の早期発見。鬱は早期治療を適切に行えば、比較的短期に治癒する。罹患者の精神的枠組みの変容も大切だが、発症の原因となった過酷な環境にそのまま戻れば、早晩再発してしまう。また次の罹患者を出すことにもなりかねない。個人のケアと同時に環境改善も必要だ。

三次予防は罹患・休職後の職場復帰支援。医療機関、援助職、労働現場と当事者の間で、十分なコミュニケーションを取り、配置転換なども検討し、無理なく段階的に現場復帰し、再発を予防する。

企業内だけの問題ではない。働き盛りに精神疾患を患えば、当事者の人生はもちろんのこと、その家族も大きな影響を受ける。メンタルヘルスチェックは始まったものの、どう取り扱えば疾病予防に繋がるのかが問題だ。多くの企業の意識が変わらなければ意味がない。協会としてももっと啓発活動をしていかなければならない。

The following two tabs change content below.
落合美沙

落合美沙

代表理事一般社団法人日本イーブンハート協会
一般社団法人日本イーブンハート協会 代表理事 イーブンハートスクール校長 心理カウンセラー、フィトセラピスト、アートセラピスト イベントプロデューサー