気力の乱高下がコントロールできず、エネルギーを全開にすると後がいけない。起き上がるのもしんどいところを無理して人に会ったら、やっぱり良い結果にはならなかった。無理せずキャンセルすれば良かったと後悔しつつ、反面この展開も当然の帰結で、遅かれ早かれそうなっただろうとも思う。

歩み寄りの努力が実を結ぶ関係もあれば、どうやっても折り合えない関係もある。これは仕方のないことだ。嫌いな理由がわかる相手と、嫌いな本当の理由が、目に見えるところではなくて、もっと本質的なところにある相手がいる。もっと早くそれに気づけば良かった。付き合うべきでない人とは、長引けば長引くほどこじれて、結果最悪の形で別離を迎えることになる。最初に齟齬が生じたら、その気持ちに正直になって離れるべきだった。

逆に、理由なく縁の深い人もいる。特別何をしたからというのではなく、言葉を尽くさなくても分かり合えている感覚の持てる人がいる。考えが違って対立することがあっても、お互いに尊敬の念が持てれば、どこかで折り合える。

それに関係するのかどうか、目に見えるご利益を唱う仕事がどうにも私には馴染まない。それで出会った人とは長続きしない。エネルギーを削がれてどんどん気力が失せていく。無理をすればするほど、自分の在り処がわからなくなる。

一旦自分を真ん中に据えて考え直したい。まるっきりできなければやらないことを、人に請われればできてしまうので、却って捨てられずにいた。捨ててしまったらどうなるのか、怖いし自信もないけれど、いよいよ自分がもたなくなってきた。病気になって決着がつくのは最悪の結果だ。そうなるのを防ぐには、余力のあるうちにやめるより他ないのかも知れない。

最悪の気分を救ってくれたのは歌だった。夕方からリハーサル。とても歌える気分じゃないと思っていたのに、声はすんなりと出る。どんなに本業が大変な時でも、歌をやめたらもう自分が保てない。片手間にはしたくない。本心を言えば、ほんの数ヶ月でいいから、音楽に没頭する時間が欲しい。

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落合美沙

落合美沙

代表理事一般社団法人日本イーブンハート協会
一般社団法人日本イーブンハート協会 代表理事 イーブンハートスクール校長 心理カウンセラー、フィトセラピスト、アートセラピスト イベントプロデューサー