アミちゃんと歌の練習。
イタリア語の歌詞が音符に合わさらんは、舌がもつれて発音できんは…
ひえええ〜、間に合うかや?

何かと不調を嘆く私に夫がこんな話をしてくれた。

「オリンピックのソフトボールの選手で、誰だったか名前は知らんけど、バッターのすごいのがいた。
決勝の大舞台で、初打席は見逃し三振、一度もバットを振らなかった。本人曰く、球筋を見ていたそうだ。でも最初の一球で、ああ、これはイケる、と思ったと言うんだ。そして二打席目で見事なホームランを放った。
オリンピックの正念場の試合で、敢えて初打席を捨てる度胸、大したもんだな。」

私「…つまり、今はバットを振らずに球筋を見る時だ、ってこと?」

夫「そう思ってさ」

夫は私が肝心な時に、こういうことを言う人だ。この人の言葉に何度救われたか知れない。身動きが取れない時は、慌てて何かしようとせず、落ち着いて球筋を見ないといけないのか…。

私にできることの中で、誰が何を欲しているのか、私を何者として必要としてくれるのか、その中で私が一番したいのはどんなことか?どこかに盲点がある。上手くいかないからと言って慌てて動揺していたら何も見えない。

人生の転機には空白の時間ができる。大きくジャンプするためには屈まなくてはならない。問題は私がそれを耐えて待てるかどうかだ。もう一度、よく球筋を見てみよう。

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落合美沙

落合美沙

代表理事一般社団法人日本イーブンハート協会
一般社団法人日本イーブンハート協会 代表理事 イーブンハートスクール校長 心理カウンセラー、フィトセラピスト、アートセラピスト イベントプロデューサー