レディーフォーを通して、私の課題であった経営の精神を多く学ばせて頂いた。本や講座でいくら知識をつけても、実践にかなう学びはない。こうした一つずつのプロジェクトを、確実に成功させていくことこそ、経営者としての成長に繋がる。以下、当たり前だと諸先輩から笑われそうな、新米経営者の拙い気づき。

リーダーの最大の仕事は、頭を下げることだと痛感した。お願い、感謝、お詫び、組織の全責任を担って、頭を下げる人の数が多くなればなるほど、組織は強化され、発展する。何百回、何千回、数え切れぬ程、これからも喜んで頭を下げて回ろう。

組織や事業の存続とは、お力を貸して下さった方々、私たちを見て下さっている方々の、信託に応えることだ。一度起こした事業を潰すことは、信託を裏切る行為に他ならない。また存続させるためには、同時に後進を育て、代表者がいなくなっても困らない体制を創らねばならない。

そして忘れてはならないのは、どんな事業も、決して一人の力では成功しないということだ。たとえ個人事業であっても、関係各所、顧客、他者からの援助と信頼に支えられて初めて仕事は成立する。また組織にはスタッフ全員の命運がかかっている。創業は経営者が自ら望んだことだが、それに賛同し、信じてついてきてくれる仲間は、経営者の決断に人生を賭けている。その仲間や、支えて下さる方々への感謝に乏しい経営者は、いつか事業を潰す。当たり前のことだが、感謝を忘れない心構えこそ、やはり経営の命綱だ。

その気持ちが、創意工夫、時代の先読み、絶えず学ぶ姿勢を支える。収益を生み続けることは、全ての関係者のためだ。そして十分な収益を得たあかつきには、次の援助を必要とする人に力を貸したい。今日の私たちがそうして頂いたように。皆様からのご厚意を、必ず成功の形に変え、次の世代にお返ししたい。それが正しい社会貢献の姿だと深く胸に刻む。

良いセラピスト、良い講師を目指すだけでなく、私は「良い経営者」にならなくてはいけない。やっとよちよちと一歩を踏み出した情けない姿だが、足りない頭を引っ叩き、今日やれることを一生懸命やろう。

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落合美沙

落合美沙

代表理事一般社団法人日本イーブンハート協会
一般社団法人日本イーブンハート協会 代表理事 イーブンハートスクール校長 心理カウンセラー、フィトセラピスト、アートセラピスト イベントプロデューサー