まちなかメンタルサポーター養成講座　～普段と違うことをやるのが学び～

２コマ目は、傾聴の大切さと、聴き手の心構えについて。カウンセリングの場は純粋に話し手のためにある。聴き手がどのような態度で付き合うか、聴き手から質問する場合には、それが純粋に話し手のための質問であるかどうか、また話されている事柄だけではなく、その動機や背景をいかに理解しようとするか、という、かなり高度な深い内容を取り扱う。

初めての傾聴訓練で、それができる人はいない。でもご参加の皆様が、真摯にそれに向き合い、いつものやり方を封印して、不自由ながら精一杯聴こうと努力して下さった。出来不出来やテクニックの問題ではなく、その姿勢こそが聴き手にとっての安全安心な場を作る。このクラスでもまた、素晴らしい方々と共に時間を過ごせたことに、心から感謝している。

普段の自分とは違うことを敢えてやる、それが学ぶということだ。そのやりにくさもまた重要な学びだ。そして私も、皆さんとお付き合いしながら、いつものやり方を変える試みの大切さを改めて胸に刻もうと思う。